ピティナ音楽研究所 2022年度の成果と展望
ピティナ音楽研究所~Piano research Institute of Music~(以下PRIM)はちょうど一年前、2022年4月に設立されました。最初の一年の活動と今後の展望をご紹介します。
研究経過発表会
2023年3月21日(祝)に、PRIM初の活動報告会を実施しました。PRIMには現在、音楽学2名、音楽教育学2名、計4名の研究員が所属しています。この回は研究所初の公開イベントでした。音楽の研究者や会員の方々を中心として、会場のピティナ本部事務局・東音ホールとZOOM合わせて20名程度の方が参加。一人あたり20分の経過発表に続く質疑応答の時間や事後アンケートでは活発な質問も寄せられました。
石川裕貴氏
高橋舞氏
甲斐万里子氏
上田泰史氏
当面の目標
PRIMの次の目標は、所属研究員の研究資金調達を支援することです。PRIMに所属する研究員は、日本国最大の研究助成事業である科学研究助成、いわゆる科研費の申請が可能です。音楽・ピアノ研究の進展と広く発信する目的のため、2024年度の科研費取得に向けた準備を行っています。
中長期計画について
2022年度末にPRIMの中期計画書を策定しました。外部の研究機関や企業との共同や「ピアノ音楽白書(仮称)」を発行を構想しています。また、音楽研究家の中には非常に優れた知見を重ねているにも関わらず、大学等に所属せず、テーマや研究方法が学術研究とはなりづらい成果が存在しています。いわば「在野の音楽研究家」の知見をまとめるプラットフォームとなることを目指します。