福田成康氏(専門研究員/ピティナ専務理事)による学会発表
福田成康氏
ピティナ音楽研究所の専門研究員である福田成康氏が、2026年1月9日から10日にかけて一橋講堂(東京都千代田区)で開催されたデジタルアーカイブ学会第10回研究大会において、口頭発表を行いました。
発表テーマ:「音楽教育ビッグデータの学術利用に向けて:ピティナ35年間のピアノ学習データ提供の試み」
著者:福田成康氏(指導教員:松原正樹氏/筑波大学図書館情報メディア系)
※発表概要(J-STAGE)
研究内容
ピティナが1990年以降35年間にわたり蓄積してきた約60万件の個人ID、約9万件の楽曲データ、約215万件のコンクール参加情報などの膨大なデータを、個人を特定できない形に加工し、国立情報学研究所(NII)の情報学研究データリポジトリ(IDR)を通じて大学等の研究者に提供する取り組みです。氏名・住所・生年月日等を照合する独自の名寄せアルゴリズムにより、姓名変更や住所変更を経ても同一人物を追跡できる統合ID管理を実現しました。
発表の内容
ピティナIDシステムの技術的特徴として、Trigramによる曖昧文字列比較や重み付きスコアリング(99%超の一致精度)、地域・生年月日の匿名化処理などを紹介しました。このデータ基盤により、学習者・指導者・演奏曲目を長期的かつ横断的に分析できる教育ビッグデータとして、音楽教育研究や生涯学習研究に新たな知見をもたらすことが期待されます。
