新研究員が着任(中村栄太氏)
ピティナ音楽研究所 研究員として、新たに中村栄太氏(九州大学大学院 システム情報科学研究院 文化知能科学研究室 准教授)が着任しました。
中村氏は、音楽を主とする文化知能情報学の研究に従事し、80件以上の雑誌論文・国際会議論文を発表しています。2024年9月には、ピティナ本部主催の「音楽総合力UPセミナー」講師としても登壇しました。
中村氏からのメッセージ
私は音楽情報学の研究をしています。音楽情報学とは、音楽を楽譜・音響信号・演奏動作などのデータを通して分析して、音楽データの生成や変換のプロセスから、人が音楽を制作・認知する仕組みの理解を目指す学問分野です。これまでの研究では、自動採譜(演奏音源から楽譜を生成する技術)や自動伴奏(演奏データと楽譜との対応付けによりコンピュータで伴奏を柔軟に同期する技術)、ピアノの運指推定や自動編曲などの研究を行ってきました。また、音楽文化が時代とともにどのように変化しているかを定量分析や数学モデルを使って調べる研究も行っています。ピティナ音楽研究所では、最先端の音楽情報技術をピアノ教育にどう生かせるかを研究して、音楽の楽しみ方を広げる活動を行いたいと思います。