ピティナ音楽研究所 研究経過報告会
ピティナ音楽研究所(PRIM)最初の活動報告会を実施します。
2022年4月に発足したPRIMには音楽学2名、音楽教育学2名計4名の研究員が所属しています。音楽研究所では音楽と音楽教育に関わる様々なテーマを扱います。今回実施する初の公開イベントでは、研究所の運営報告と、所属研究員による成果および経過の発表を予定しています。研究内容あるいは研究所の活動全体に関するご質問を受ける時間も設けます。実地もしくはZOOMにてご参加ください。
ぜひ、音楽学・音楽教育学の世界を覗いてみませんか。
日時 | 3月21日(火・祝)14:00~(16:30終了予定) |
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会場 | ピティナ本部事務局内 東音ホール
(JR山手線・都営三田線 巣鴨駅 より徒歩1分)
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受講料 | 無料(会場参加は50名限定) |
発表内容(予定)
上田泰史氏(音楽研究室所属)
■ 発表タイトル
音楽家たちが暮らした空間――1830~40年代のパリの「スクワール・ドルレアン」に関する調査フレデリック・ショパン、音楽院ピアノ教授ジョゼフ・ヅィメルマンたちが居住したパリの一角スクワール・ドルレアンは、1830年代から40年代にかけて、パリの流行最先端を行く芸術家たちが住んでいました。この報告では、音楽家を中心に、この集合住宅の居住状況を手掛かりに、どのようにして当時の芸術的風景を高い解像度で再構築できるか、調査の一端をご紹介します。
- この研究は、2018年に出版した拙著『パリのサロンと音楽家たち――19世紀の社交界への誘い』(カワイ出版)で扱った内容の続編をなすものです。
- 上田氏は9月に着任のため、半年間の報告となります。
高橋舞氏(音楽研究室所属)
■ 発表タイトル
楽譜と録音から読み解く演奏の流行とは―バッハ演奏の継承と変遷19世紀の演奏のあり方を記録したドキュメントである実用版楽譜と、1910年代から現在までの録音資料をもとに、約200年の演奏のあり方の変化を検証しました。
甲斐万里子氏(音楽研究室所属)
■ 発表タイトル
ピアニストの熟達化スパンとレッスンの役割ピアニストがプロとして成長を遂げるまでには,どのような道程を辿るのか。複数のピアニストへのインタビューを通して,それぞれの成長を支えたレッスンとの関係から考察します。
石川裕貴氏(音楽研究室所属)
■ 発表タイトル
ピアノ教育における音楽と言葉の関わり皆さんは、ピアノレッスンをする上で、どのような言葉がけを心がけていますか。今回は、ピアノ教育における言葉の在り方や語彙の扱い方について、哲学的な視点から考えていきたいと思います。